いつもきょろきょろ動いている小さな可愛い目。
瞼を持ち上げて黒目がちな瞳を傷つけないように
指で押さえながら眼球と眼窩の間にそっと隙間を開けておく。
音のするほうにぴこぴこ動く可愛らしい耳。
鼓膜の手前までは見えるように穴を広げておく。
あ、ちょっと広げすぎちゃったかな?
はじっこが裂けちゃって血が垂れてきちゃった。
耳の中、鼓膜の方に流れていくけど
それ以上先にいっちゃうと困るからガーゼを置いて吸い取らせておいた。
良い香りがするとひくひく動くちっちゃな鼻。
とりあえず一度はずしておこうっと。後で付けるからね。
黒いぽちっとした鼻の上の辺りに刃を入れる。
丸いお豆が付いているみたいな感じだけど
意外と丈夫で切れ込みを入れて引っ張った程度じゃ取れないね。
刃をぐっと入れると肉を断ち切る感触の後、
こつんと硬いものにぶつかった。
下と左右からも切れ込みを入れてぐりっと捻るとぶちっと取れた。
後で付け直さなくちゃなのにちょっと大変かもしれないな。
唯一黄色く染まっているぷにぷにのほっぺ。
根元をきゅっと糸で縛って、硬質ゴムの鋏で*の形に切る。
ちょっと歪んじゃったけど奇麗に花開いてくれた。
中は血で濡れてはいたけど電気袋の中はやっぱり黄色くて
ぱちぱち電気が飛び散る花が二輪並んで咲いてるのはとっても奇麗だった。
ふわふわしててふりふり揺れる大きな尻尾。
しっかり片手で先を摘まんでメスを握って振り回すと
裂傷がいっぱい出来て血潮が乱れ飛んだ。
白と青のコントラストが眩しい所に紅い線が走るのはとっても奇麗。
いつもはちょこまか動いてる小さな手足。
指先から付け根までいたるところに切込みを入れておく。
切るたびにぷつっぷつっと筋肉や血管が切れる感触が気持ちいい。
太めの血管を切ると血がぶわっと溢れ出してくるから早くしなきゃ。
浅く上下を繰り返すちっちゃいお腹。
パチリスは皮下脂肪が少ないみたいで浅ーく切っていかないと
内臓を傷つけちゃうから慎重に慎重に。
つつつーと下に動かすと赤い線が後をついてきて
指で広げると真っ赤な血とピンクの内臓が溢れてきた。
腹圧によって飛び出すって聞いていたけどこういうことなんだね。
せっかくなのでさらに内臓も開いていくよ。
内臓はぷにぷにぬめぬめしていて刃を入れるのが楽しくなっちゃう。
腸を開くと食べ物の消化されていく過程が見えた。
全部開いちゃうと後が大変だからいろんなところに
切込みを入れるだけにしておいた。
胃を開くと中には餌の木の実や果物の溶けかけが入っていた。
体中から出てくる体液をなるべくこぼさないように吸い取ったりしながら
用意しておいた銀色に鈍く冷たく光る「モノ」
――ゴルフボール大からBB弾ほどの大きさの物まで――を
今まで開いたいたるところの傷に埋め込んでいく。
耳や眼や内臓に開けられた穴は放り込むだけだから簡単だけど
傷口には指で押し込まなければ入らないところもある。
そこには上に「モノ」を置いてから指先で押し込む。
つぷんと入るところや押し込んでも飛び出そうとするところ、
反応は色々だけど、差し込まれた指から感じられる暖かさや
筋肉の間を分け入る感触、抜かれた指に絡みつく血脂はどこも一緒。
極細のテグスで「モノ」が出てこないように、
「モノ」を放り込んでいないダミーの傷も一応、縫い合わせる。
おっと、ここから先は後のお楽しみだよん。
この可愛らしい顔が歪んでいくって考えると…ん〜楽しみ!