手の指が全部ぶらぶらになって赤紫に変色したところで、足に移るよ。
今度はいっぺんに全部の指やっちゃおうかな。
ゆっくりゆっくり時間をかけて、三本の指を上向きにする。
足首はちゃんと「ねんりき」で固定してあるから大丈夫。
90度を越えたあたりでみちみちって音がして、
指の付け根ら辺から肉と血と骨が飛び出てきちゃった。
今まではまだ我慢してた(?)ドクロッグちゃんだけど、
今度のには白目向いて泡吹いて気絶しちゃった。
そのままだとつまらないから肉がはみ出てる所に「ナゾのみ」の絞り汁かけちゃった。
この「ナゾのみ」研究所の裏にいっぱい生えてて、
間違って食べちゃった一般人が喉の炎症で病院に運ばれたんだって。
それ位の辛いものの絞り汁かけられたドクロッグちゃんは、
すっごい大きな声で叫びながら目を覚ましてくれた。
可愛いけどうるさいから鈴ちゃんに頼んで「ねんりき」で
声帯毟り取っちゃった。もうひゅーひゅー言うだけでうるさくないよ。
じたばたするドクロッグちゃんの体を押さえておくのが大変そうな
鈴ちゃんも可愛いけど、やっぱり無理させちゃ駄目だよね。
鎖ががちゃがちゃ鳴ってるから取れないかだけ見ててもらって、
大急ぎで研究室から特製の機械を持ってくる。
厚めの鉄板で出来たそれは「大」みたいな形で、関節のところに切込みが入ってるの。
其処彼処にある金属製のベルトで固定できるんだよ。
暴れまわるドクロッグちゃんを鈴ちゃんに何とかこっちに固定し直してもらう。
肩で息して、目、鼻、口から色々垂らしてるドクロッグちゃん。
とっても可愛いけど、暴れるからその罰だよ。お仕置きスタート!
リモコンには色んな場所の名前が書いてあるボタンが30個と、髑髏マークのが1個。
鈴ちゃんと順番に、押していくことにした。
最初は私、さっきやった指も、折角だからもう一回。
手の指10本分を一度に押す。ヴうぅぅぅんとモーター音が響いて、
どす黒く腫れ上がった手の指を着実に手の甲へと近づけていく。
一度折られて神経が過敏になっちゃってる部分をもう一回曲げられる激痛に、
口と目をいっぱいに開いて耐えてる。かぁいいなぁもう!
べきぃ、ぶちっという音がして見てみたら指が皮と筋肉ちょびっとだけ残して、
取れかかっちゃってた。がたんって音がして止まる頃にはほとんど全部そんな状態。
3本だけ破れてないのがあったけど、棒でつついたらみちみちみちって破けちゃった。
今度は鈴ちゃんの番。私に対抗して足の指10本分全部押す。
一個ずつ押したから、片足の小指から反対側の足の親指までが、
ウェーブみたいに順番に動き出した。
さっきは足の甲に向かって曲げたけど、今度は足の裏に向かって。
破けちゃった足の指が「ナゾのみ」の絞り汁をサンドして逆側へ。
ぶちちちちちちっと辛うじて繋がってた足の指が全部もげちゃった。
口をぱくぱくさせて、反射的にもがこうとするけど、しっかり止めてあって、
指一本動かせないよ。あ、動かせたとしてももう無理なんだっけ。