紫陽花を食べたプラスル…

運動の後のように呼吸が荒くなりはぁはぁと肩で息をしている。
苦しそうと言うわけではないが明らかに不健康そうだ。(呼吸促迫)

むっくり起き上がったかと思うと異常に目をぎらぎらさせて辺りを見回す。
鼻息荒くうろつく様子は闘牛のようだ。
赤い布を目の前に出せば突進していくのではないだろうか?(興奮)

ますます呼吸を荒くし、徐々に苦しそうな様子が顔を覗かせる。
喉の辺りを腕でぐりぐりとこねている。
むぅーんぅーと声が漏れてきていた。(あえぎ)

うろうろしていたのが徐々にふらふらになっていく。
時折倒れては起き上がることを繰り返している。
塞がっていた傷が開き頭や腕から血が流れ出すが、
異常な興奮状態にあるためお構いなしだ。(ふらつき歩行)

徐々に顔や腕がひくついてきたかと思うと、
体全体をぴくぴくさせながらばったりと倒れ起き上がれなくなった。
起き上がろうと足をばたつかせている。
その表情からは読み取れないが悔しいのだろうか?
そもそも正常な思考状態にあると思えないが…(痙攣)

ばたつかせていた足も動きをなくし体全体が小刻みに震えだす。
痙攣のひくつきと同時に起こっているためロボットのような動きだ。
時たまびくんびくんと大きく撥ねる。
自分の意思で体を動かすことが完全に出来なくなってしまった。
焦点の合わない目を動かし、普段は見ることの出来ない白目の部分が覗いていた。 (麻痺)

顔を歪め腹の辺りの震えが激しくなったかと思うと
途端に堰を切ったように便が噴き出した。
背を仰け反らせながら排泄を行なう。

腹の中で何か生き物が暴れまわっているようにも見えた。
…ぁ゛ぁ゛ぁ゛…と小さな声が途切れ途切れに聞こえる。
液状の便の噴出が終わり、半透明の体液のみが痙攣にあわせて流れ出していた。(下痢)

頬は高潮し、汗が流れ出していた。
測定値を見ると体温がぐんぐん上昇している。
汗は水分の消費のし過ぎと痛みによって粘度の高い脂汗だった。
脱水症状を起こしかけているので遠隔操作で水をかけてやる。
いきなりの衝撃に体を震わせるが多少は吸収されただろうし、
熱も下がったので安心したことだろう。
…マスクの隙間から入り込んだ水にむせ、
涙を流す姿はどう贔屓目に見てもそうは見えないが
とりあえず、水は苦手だろうが死だけは免れたはずだ。
もちろん優しさなどではなく毒による死を望むが故の対応だった。(体温上昇)

小さな足や腕を突っ張らせ大きく仰け反ったり
小さく丸まったり妙な方向に間接を曲げたりと、
グネグネと妙な動きをした後びくんと大きく跳ね上がっていた。
低周波治療器にでもあたっているような反応を示した。(骨格筋の収縮)

しばらくすると動きが弱まり…とまった。
麻痺し、痙攣した筋肉が作り上げたのだろうか?
それともようやく苦痛から解放される喜びのためだろうか?
その顔には引きつった笑顔が浮かんでいた。