睡眠剤を溶け込ませた酸素を部屋の中に送り込み、眠らせ、

一匹ずつ隔離した状態で強化ガラスのケースの中に入れていく。

巨大なガラスケースを分厚い仕切りで区切って小部屋に分けたもので、

一つ一つの部屋にカメラと様々な測定機器が仕掛けてある。

周りが見えないという点を除けばある程度快適な状況にはしておいた。

それでも、不安になる奴はきゅぅきゅぅ鳴きながら壁を引っ掻いていた。

それぞれ好き勝手に行動し、うるさいのでさっさと始めよう。

風鈴により毒設置準備は着々と進められていく。

今回は数が多いこともあり、多くの毒を使うことになる。

私だけでは手がまわらず、設置は風鈴に任せてしまった。

出来上がったものは期待通り全て満足のいく出来栄えだった。

風鈴にはそのまま実験室に残ってもらう。

毒に耐性のあるものにやってもらわないと、

ただでさえ色々な薬品が混ざりあい危険な上に、

気体が皮膚に触れただけでも吸収してしまうものもあるのだ。

まずはグレイシア、リーフィア、ブラッキーの順に

希釈した毒液の混ざった餌と水を、期間をずらしつつ少しずつ与える。

グレイシア、リーフィアは何の疑いもなしに、

ブラッキーは警戒しつつも空腹に耐えられずに、

餌に口をつけ平らげ、喉が渇けば水を飲んでいった。

今はまだ全然効果は出ないが…まぁ、後のお楽しみだ。

こいつらは長丁場になるので、他の奴らを先に片付けてしまおう。